学会からのお知らせ

日本庭園学会 オンラインセミナー2024秋 庭と園に遊ぶ  ~文化財としての庭 Ⅱ~

2024.8.28
学会からのお知らせ

 日本庭園学会オンラインセミナー2024秋編として、全4回のセミナーを企画しました。登録することで、学会員以外の聴講も可能です。多くの皆さんの参加を期待いたします。
 今回の「文化財としての庭 Ⅱ」は、前回の岩手県平泉にて開催した全国大会に因んだオンラインセミナーのテーマを引き継ぐものです。日本庭園学会関西大会が文化財庭園の多い京都にて11月16日(土)、17日(日)に開催される事。また、11月9日(土)には最近修復整備が終わった東京の浅草寺伝法院庭園(2015年国指定名勝)にて【見学会】が開催されることに因み企画しました。加えて、一昨年開館した福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館にて9月1日(日)まで開催された特別展「戦国大名朝倉氏武威の煌めき ~蹴鞠と庭が語る戦国」(日本庭園学会後援)の総括報告を加え全4回の内容としました。いずれも文献や古図・古写真などの資料調査や考古学的発掘調査を行いつつ行われました。本セミナーでは、このような最近の文化財庭園の修復整備について紹介いたします。
   ★「伝法院庭園見学会」の詳細はこちらhttps://www.jgarden1992.jp/information/news-003/をご覧ください★

【プログラム】

①10月 7日(月)18:00-19:30
「蹴鞠と庭が語る戦国 ~特別展からの学び」
講師:藤田 若菜(福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館)
 日本における蹴鞠の文化は、平安時代の貴族の遊びに始まり、続いて天皇・上皇たち自らが嗜むようになると、武士たちにとっても重要な教養の一つとなったことが知られています。本セミナーでは、展覧会に伴い開催したシンポジウム等を通じての学びを含めつつ、戦国時代を中心に将軍や大名たちが伝授を求めた蹴鞠文化の実像と、蹴鞠の舞台として成立した鞠庭の理想像を紹介します。

②10月21日(月)18:00-19:30
「文化財庭園の修復から現代の庭の創作へ ~建仁寺塔頭西来院庭園を事例として」
講師:中根 行宏((株)中根庭園研究所)
 中根庭園研究所では、創設者中根金作以来今日に至るまで文化財庭園の修復整備に関わる傍ら、新しい庭園創作にも力を入れてきました。建仁寺塔頭西来院の2023年から始まった「令和の大改修」の庭園部門を主宰し、その本堂前庭・中庭・玄関前に広がる庭を担当しました。この庭園ほかを事例として中根庭園研究所の庭園修復と庭園創作の仕事を紹介します。

③10月28日(月)18:00-19:30
「庭と寺社の立地と風景 ~名勝伝法院庭園他の事例から」
講師:小野 良平 (立教大学観光学部観光学科)
 名勝伝法院庭園(浅草寺)他の事例を通して、寺院の庭園や境内、参道・参詣路などの空間から周辺環境がどのように見えるかという観点に立ち、日本の信仰空間における「風景」の役割について考察します。

④11月11日(月)18:00-19:30
「文化財庭園の修復整備 ~関西大会での議論へ向けて」
講師:仲 隆裕(京都芸術大学芸術学部歴史遺産学科)
 今春、織田信長の弟・織田有楽が営んだ茶室「如庵」に関連する二つの庭園が修復整備されました。11月の関西大会で現地検討会を行う予定ですが、一つはまさに有楽が如庵を営んだ建仁寺塔頭正伝院旧境内に伝わる祇園甲部歌舞練場の庭園であり、今ひとつは仁和寺に伝わる茶室・遼郭亭の露地です。

【セミナーの参加方法
参加費:無料
定 員: 300 名(非会員も参加可能)
登 録:必要。初めに登録し、Zoom リンクを入手すれば全てのセミナーが視聴可能。
事前登録は下記フォームに申込情報を入力してください。
申込フォーム:https://x.gd/LFPOc0
登録された方に後日開催ZoomのURLをメールにてご案内いたします。
その他:事前登録者のうち、学会員に限定して後日に見逃し配信を実施(YouTube利用、半年程度)します。この機会に学会入会のご検討をお願いいたします。
日本庭園学会への入会方法はこちらhttps://www.jgarden1992.jp/member/#con2をご参照ください。

この件の問合せ先: 日本庭園学会オンラインセミナー担当 teienzoom@gmail.com