学会からのお知らせ
真壁城跡現地視察会の概要
茨城県桜川市の国指定史跡真壁城跡の中城には庭園遺構が見つかっており、現在発掘調査が実施されている。今回は、整備に向けての確認調査ということもあり、日本庭園学会主催の現地視察会を企画した。現地討議の場を含め、参加者との情報交換の場(交流会)も設ける予定ですので、多くの方々の参加を期待します。
史跡真壁城跡中城庭園 発掘現場視察会の詳細
日 時:令和5 年12 月7 日(木) 13:45 現地集合、16:30 現地解散
参加費:会員無料。学会員以外500 円
交流会:つくば駅周辺にて17:30 頃より開始。2時間程度を予定。交流会参加費は4,000 円程度
申込期限:令和5 年11 月27 日(月)締切
申込方法:参加希望者は以下の必要事項を明記の上、日本庭園学会事務局まで申込みください。グループでの参加・申込みも可能です。
①参加者氏名(全員分)、②代表者連絡先として、メールアドレス及び当日連絡可能な携帯番号、③参加者会員種別(学会員及び学会員以外の各人数)、④送迎( つくば駅~現地の往復) 希望者全員の氏名、⑤交流会参加者全員の氏名
申込先:日本庭園学会事務局
交 通:
<送迎バスを利用>
桜川市のご厚意により、送迎バスの提供があります。各便直通で下記の通り運行されます。
【往路】13:00 つくばエクスプレス「つくば駅」から「真壁城跡」まで
【復路】解散後 「真壁城跡」からつくばエクスプレス「つくば駅」まで
<公共交通機関を利用>
【往路】最寄り駅のJR 水戸線「岩瀬駅」下車。12:52 岩瀬駅発・桜川市バス「ヤマザクラGO」の「筑波山口行き」に乗車し、「真壁城跡」バス停にて下車(13:26 着予定)、徒歩5 分
【復路】真壁城跡バス停から16:35又は17:10 発の桜川市バス「ヤマザクラGO」の「岩瀬庁舎行き」に乗車し、「岩瀬駅」にて下車(17:02又は17:54 着予定)。
真壁城跡の概要(「中世真壁氏の居城」)
平安時代末(1172 年)に平長幹たけもとが真壁郡司として入部し、その一族は真壁氏を名乗った。以降、真壁氏は秋田角館へ移封となる1602 年までこの地を治め、真壁城はその居城であった。真壁城は筑波山系から西へ伸びる尾根上の微高地を利用して造られた平城である。本丸を中心に巡る四重の堀と土塁などが良好な状態で残され、中世城郭の構造を知る上で貴重な史跡で、その国指定面積は12.5 ヘクタールに及ぶ。
1934( 昭和9) 年12 月18 日に本丸部分の一部が県指定史跡となり、さらに1994( 平成6) 年10 月28日に現在の範囲が国指定史跡となった。現在、市教育委員会が主体となり発掘調査と史跡公園整備事業を進めている。
( 参考:桜川市「国指定史跡 真壁城跡」
真壁城跡の発掘調査と整備
桜川市教育委員会では真壁城跡の発掘調査を、1981( 昭和56) 年:本丸、1995( 平成7) 年以降:二の丸・中城・外曲輪、そして今回視察対象の中城は2022 年( 令和4 年度) より調査を進めている。整備( 復元工事) の状況としては、外曲輪が完了し、続いて整備中が中城となっている。なお、今後整備予定として本丸、二の丸がある。2000・2001 年( 平成12 年・13 年度) の調査から中城中央部に池跡や石組水路などが発見され中城庭園の存在が確認された。以降年次進行で発掘調査が実施され、整備に向けての確認調査が継続され現在に至っている。
( 参考:桜川市「発掘調査の成果について」